6月といえば、やっぱり『雨』。
カレンダーの絵や
エッセイに添えさえていただくイラストのお仕事も
梅雨がテーマのことが多いです。
雨降りの湿度で 髪の毛がモワモワになるけど
雨の日ならではの
オシャレができるのは嬉しいところ。
デパートで眺めているだけでも気分が浮き立ちます。
パンパーンと音たてて咲き誇る
向日葵みたいな傘、
瑞々しい半透明のマスカット色したレインブーツ。
ひるがえる裏地の緋色にドッキリするよなコート。
鮮やかな色彩に 思い出す光景があります。
小学生5年生の時、登山遠足で
岡山市の最南端にある、金甲山に登りました。
標高は403m。
頂上からは瀬戸内海が一望できます。
てくてく てくてく 長〜い堤防を歩いて、
登山口から登ること2時間。結構たいへん。
頂上には展望台があって
そこで、お弁当を広げました。
広げながら、、、なんだ〜か空の
雲行きが怪しくなりました。
そして、突然のピカ!ゴロゴロ!。
あれよ、あれよ、という間にボトボトと大粒雨。
雷におびえて
叫び声がこだまして、泣き出す子たちもいて、
お弁当をリュックに入れるのももどかしく
お尻に敷いていたビニールシートを
頭にひらりと被って
降りる!降りる!
土砂降りで地面は滑る。下りは怖い。
あたりは暗くて、
道は細くて、
ひとりずつしか 降りられない。
ピカピカゴロゴロ、空ではさらに響宴が繰り広げられてる。
そんな中、
みんなが木々の中の一本道を
ずらずら並んで ビニールシートを被って降りて行く様子を
上から見ていて、
「あ!ーーーーー
赤白チェック、きいろの花柄、青ストライプ、
白地にパステルカラーの水玉、トリコロールのチェックー、
、、、、きれい♡!!」
黒い森の中を「色の花」が一本の数珠になって降りていく。
雷の照明がピカッと当たると
ペカペカときらめく。
はぁ〜〜、ドキドキ。
2時間かかって登った山道を
1時間もかからず降りきって、
また長い堤防を渡る頃には なんと
ぴっかぴかの ピーカン!
ずぶぬれなのに、嘘みたいでした。
デパートの傘売り場で
カラフルな色の行列を見ると
あのときのドキドキが蘇ります。
みんな無事だったから言えることですけどね。
最近では
スコールと台風が一緒になったような豪雨が多いです。
どうか、大きな被害が起きませんように。

イラストは、七田教育さんの
CD解説冊子の表紙に描かせていただいた
『6月・梅雨の桃太郎たち』から。

イラストは、七田教育さんの
CD解説冊子の表紙に描かせていただいた
『6月・梅雨の赤ずきんちゃん』から。

『6月・梅雨の3匹の子豚』から。

『6月・梅雨のジャックと豆の木』から。
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テーマ:イラスト - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2018/06/25(月) 08:00:00|
- 絵のこと
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